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クラウド化する世界

クラウド化する世界

クラウド化する世界

やっと読み終わった。

この本は2部構成。第1部は電気事業の発展とITの発展の歴史を照らし合わせながら振り返り、第2部では現在のインターネットにおける状況について。

第2部は、最近インターネットについて様々なところで言われていることのまとめ。人々が無料で次々に自分を表現できるようになったこと。今まで新聞などの媒体にまとまっていた情報が細分化され、個人に最適化され到達される世界が出来つつあること。10数年前まで、一部の人にしか利用できなかった情報が、誰でも閲覧することが出来るようになったこと(グーグルアースなど)。コンピュータの自動化により、次々に労働者とコンピュータが置き換わっていっていること。

自分は第1部のほうが面白かった。電気事業のユーティリティ化とITのユーティリティ化の類似点を挙げ、生活の進歩を語りつつも、ITにおいてその類似点の多い電気の供給がネックになっているという話の流れの上手さに関心した。電気供給がネックになるというのは、ケータイのバッテリーの問題も似ているのだろう(どこかの記事にワンセグを見ない理由が「電池がなくなるから」っていうのがあったし)。

現実社会にある情報が次々にネット側に移されていくのは確実で、その世界がどのようなユートピアになるのか、管理社会になるのか僕には想像がつかない。2009年はどのような年になるでしょ。