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ジェネラル・ルージュの凱旋

ジェネラル・ルージュの凱旋(上) (宝島社文庫)

ジェネラル・ルージュの凱旋(上) (宝島社文庫)


ジェネラル・ルージュの凱旋(下) (宝島社文庫)

ジェネラル・ルージュの凱旋(下) (宝島社文庫)

チーム・バチスタの栄光」「ナイチンゲールの沈黙」二続くシリーズ3作目。救命救急センター部長の"ジェネラル"という異名を持つ速水の癒着の内部告発から話が始まる。

物語はナイチンゲールの沈黙と同時系列で話が進む。サウンドノベルの街やかまいたちの夜3のように、お互いの話がシンクロしていて両方読んでいる人は思わずにやけてしまう。

また、過去2作のような犯人や犯行動機を紐解くミステリーではなくて、会議の繰り返しの展開。それぞれの立場と思惑が錯綜していて、きちんと面白くなっている。

3作読んでみて、どれも安定している。そして著者の訴えも都合よく入っている。羨むくらいのエンターテイメント。