経験をステータスにしてはいけない
今週はScrum Alliance Regional Gathering Tokyo 2013行ったり、イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」を読んだり、色々と成果を形にする方法のようなインプットが多い一週間でした。
結局のところ、食べたことのないものの味はいくら本を読み、映像を見てもわからない。自転車に乗ったことのない人に乗ったときの感覚はわからない。恋をしたことのない人に恋する気持ちはわからない。イシューの探求もこれと同じだ。 「イシューからはじめよ」(P239)
すごくわかる。
Scrum Alliance Regional Gathering Tokyo 2013でも野中郁次郎氏は、組織のリーダー像のひとつとして、修羅場的経験を上げていた。経験、とくに失敗こそが、今置かれている状況で最適な大きさの解を出すために必要な要素のひとつだということだ。
とは言っても、自分や周りを振り返ると、経験をそのままステータスにすることが多くなってしまう。これはやっぱり良くないことだ。「アジャイル開発を取り入れました」とか「この本を読んで勉強しました」とか「自分は○○に旅行しました」とか。
こういう宣言は、経験をステータスにしているのであり、自分ブランディングの一貫に思える。本当に達成しなければいけないのは、その先で知識を得たならそれを活かすところまで考えなければいけないはずだ。もし仕事に関することならば、利益に対する成果を上げなければ意味がないように思える。
この話にオチは特にないけれど、インプットで語るな、アウトプットで語るようになりたいものです。
- 作者: 安宅和人
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