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会社のみんなとSnapchatをやってみた

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最近次に流行るサービスと言われてるSnapchat ですが、そんなに面白いものかと、先月くらいから、職場のみんなを少しずつ誘いながら使い始めました。 だいたい今は1日20通くらいやりとりするようになりました。ただ今までのソーシャルサービスと明らかに違う仕組みで、アプリを使う前と使った後でまったく印象の変わるアプリだったので、自分なりに解釈した特徴を書き起こしてみます。

機能について

Snapchatを一言で伝えると「10秒以内に消える写真・動画共有サービス」。けしからん使い方を連想する人が多いと思いますが、健全に使ってみるとその内容はほんの一部なのがわかります。

機能についてはGigazineに書かれている通りなのですが、このアプリの特徴は、通常のSNSにはある機能が多々無いことです。

外部SNSからの友達リストインポートがない

使い出して最初につまづくのですが、Snapchatには、FacebookTwitterの友だちをインポートをして、すでにSnapchatを使っているユーザーを探す、という今のソーシャルアプリでは絶対にある機能がありません。ただ端末の電話帳からのインポートのみです。

LINEやその他メッセージサービスの初期を彷彿とさせますが、今でもインポート出来ないのは特徴の一つなのではないでしょうか。そのため、電話帳にない友だちを登録するには文字列のIDを教えてもらう必要があります。

クールなUI(かつ、初心者お断りなUI)

このアプリは「タイムライン」「カメラ」「友だち一覧」「友達登録」の四枚の画面で構成されていて、全てフリックで移動できます。しかも説明的な文章はほとんどなくアイコンで説明されています。極めつけにアカウントを作成後、公式アカウントから送られてきているアプリ説明の画像が一枚あるのですが、それも10秒で消えます。使ってから一週間後に新しい機能を発見することもよくあります。

なので、広める側としてはIDの登録と使い方を直接やり取りをしないとみんなが使ってくれないです。このハードルの高さは、本当にリアルな繋がりのある人としか繋がれない感があります。(度胸があれば別ですが)

カメラロールからの投稿ができない

もうひとつの大きな特徴として、カメラロールからの投稿ができません。投稿するには必ず身の回りの何かを撮って送らないといけません。それっぽい言い方をすれば、誰かとやり取りするには、自分の視界というプライベートを一部切り取らないといけないです。この特徴は体験として絶大でこの数日は帰省中の写真ばかりが送られてきています。過去の写真が乗らないことで、みんなの視座が共有されるというリアルなタイムラインが出来上がります。

どんな写真が送られてくるか

最初に想像するのは、けしからん画像や変顔を送り合うことだと思いますが、やってみると想像以上に違います。通常のソーシャルへの写真だと、大体が人撮ったり、風景撮ったり、食べ物撮ったりが多いと思いますが、このアプリの場合はログが残らないのもなのか、例えば、「飼っているペットの写真」「食べ物」「自撮り」「会社のトイレの個室にあるトイレットペーパー」などさらに個性が出る写真の送り合いになります。カメラロールからの投稿が出来ないので、送る側は搾り出さなければいけないからです。この現在の視界を送るという生々しさの面白さは複数人で使ってみないと、なかなかわからないです。

で、Snapchatは日本で流行るのか?

アプリの特徴上スクショを取れないのが残念ですが、Snapchatはみんなで使ってみないとわからないが、使ってみるとその手軽さにとりこになるアプリです。少なくとも自分の周りはしばらく使うような気がしています。

最近だとリクルートのseesawDeNA5sec snapsといった類似サービスを出しています。ただ、本家のSnapchatをやってみればやってみるほど、「やりたいのとはわかるけれど、なんで流行ったのかさっぱりわからん」アプリです。しかも削られた機能のおかげで、いわゆるイノベーションのジレンマ的なサービスになっています。この状況では、生半可なパクリでは大やけどをしかねないです。

最後にこれどうやってビジネスになるんだろうって話ですが、とある人がこれを見て「キャバ嬢が出勤前に常連にこれで動画を送ったらすごい」って言ってました。

来年日本で流行るかは正直言って未知数ですが、やってみて損はないです。これが日本で流行るならもう一回コミュニティサービスを考え直す必要が出てきます。