2011年新聞・テレビ消滅
- 作者: 佐々木俊尚
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/07
- メディア: 新書
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自分の中で、佐々木俊尚って梅田望夫と同時期にメディア側のWeb2.0やGoogleを持ち上げてた人ってイメージがある。特にGoogle伸び盛りの時期に如何にGoogleが凄いのかをジャーナリストとして上手に解説していて、梅田望夫のような何とか進化論とか話題になるようなものはなくとも、きちんとその時その時の状況をまとめていたと思っている。
今では梅田望夫が『日本のWebは「残念」』なんて、当時思い描いていた夢と現実が微妙にマッチしなくて言葉通りに業を煮やしてしまったけれど、この本も読んでみてたらどうも佐々木俊尚も残念発言ほどグツグツでは無いにしろ、コトコトと煮やしてしまってるみたい。
本のタイトル通りに新聞やテレビは衰退してきている。広告費が減っているニュースも出ている。各テレビ局が赤字を出している。この本は、新聞・テレビが如何に今のニーズに合わないかが説明されている。
でもなんか全体的に既存のメディアのリセット願望を感じた。本当なら今テレビや新聞が駄目な代わりに、それらに変わる具体的なサービスをもっと取り上げてほしかった。この本で成功例として上げている「R25」「クレイグスリスト」「Shufoo!」の話は面白かったから。特にShufoo!に関しては、なんとなくネットちらしが流行ってるとしか知らなかったので、この解説があっただけでも、読んでよかったと思える。
それにしてもテレビ・新聞不要論は、インターネットを時間を潰すために使っている人と、
インターネットを(ライフハックをして)時間の節約のために使っている人で、意見が全く違うし、どちらが多いのか統計情報が曖昧でよくわからないから、2011年までガタガタ言わずにみんなで楽しみにしてればいいんじゃないかな。
【メモ】