2011年まとめ - モバイルアプリ
あまり今年も日にちが無くなってしまったので、さらにざっくり書きます。
今年はガラケーからスマートフォンへの変化が予想以上に加速した年でした。特に国内ではAndroidが5月にiPhoneのシェアを抜いたり*1、かと思えばiPhoneがauから発売してAndroid auサイトが急に消滅したり、両者とも熾烈な争いが行われているのが印象的でした。
一般的なユーザーに広がりだしたこともあって、アプリの特徴も1年前と比べてだいぶ変化しました。特にスマートフォンが発売された当時は、ガラケーでは実現できないような技術を堪能出来るようなアプリが好まれました。ガラケーみたいなボタンをポチポチするだけのようなものは、廃れるだろうという見方もありました。
ところが、ガラケーからの移行ユーザーが増えると、より簡単で手軽なアプリ、もしくはガラケー時代に利用できたサービスをそのまま使う人たちが予想以上に多かったです。機種が進化しても、ユーザーは進化していませんでした。
この新規ユーザーが増えていてしまったなかで、新規事業でアプリをヒットさせるのが昔よりさらに難しくなってきました。理由のひとつに、ランキングの問題があります。App Storeの場合、ランキング導線はひとつの生命線です。ここの上位ランキングに入り続けることが、ユーザー数増加のコツとされてきました。ところが、最近は有料アプリを無料で落とせる。ただし、指定した無料アプリをダウンロードして起動すれば*2的なサービスが増えていて、お金を出せばアプリのランキングが上がる仕組みが確立されていて、もはやランキングの意味がなくなってしまいました。
宣伝費や広告費をかければ、かけたぶんだけアプリのダウンロード数に繋がるというのは、ある意味正常です。ですが、iPhoneが発売された当時の個人開発者の一攫千金を狙う世界とは全く別のもの、普通のインターネットのビジネスの世界と変わらないものになってしまったと感じる一年でした。