AI vs. 教科書が読めない子どもたち
- 作者: 新井紀子
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2018/02/02
- メディア: 単行本
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読んだ。
- 「AIが人間の能力を超える、シンギュラリティが近い将来にやって来る」ことはない
- AIは意味を汲み取るための読解力がついていない
- ただ基礎的な読解力がない学生がいる
- 問題の文章を正しく理解できない人たちがいる
- AIが全てを置き換えることはない。ただ、AIが置き換えられない部分で勝てない人材は置き換わっていくのではないか
AIは思うほどでもないが、人間側の能力がその思うほどもないAI未満である人たちがある程度いるため、 AIに置き換えされる仕事をしていた人と、AIが置き換えできない事をしている人たちとの格差が広がってしまうのではないかという警鐘。
東大合格を目指す東ロボ君を軸に、AI開発の課題や教育の問題など、色々な課題に触れながら説明されているが、最近ブームだったAI、少し世の中の頭が冷えてきたタイミングで、軽いアンチテーゼ的な内容、それに対して著者の人間性が完璧なタイミングで世に出てきた本だと思う。
先日のラジオのゲスト出演の話で概要はわかる。
2月22日(木) 10:00-11:00 - 伊集院光とらじおと
radikoなので期間は限定。
TEDも。