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2011年中に新しくウェブサービスを作るとしたら

エンジニアの人としゃべっていると、こういうサービス面白そう、こういうの作りたいというのがよく出てきます。どんなのが流行るかなんていう未来予測は野暮だけれど、最近の新規のウェブサービスを作る上で、考えたほうが良いと思うことをまとめておきます。

自分のアイデアは既に他の誰かが考えている

必ずあなたのアイデアはすでに誰かが考えてられています。それが世の中に出ていないのであれば、そのアイデア自体が何か致命的な欠陥があり、実現するためにはそれを除去しなければいけなくなるのを覚悟したほうが良いです。

シェアは必須機能になっている

twitter,facebookの浸透しました。サービスには必ずシェアできる仕組みを用意するべきです。シェア出来る仕組みは、Tweet button を置けばいいだけなのですが、これはパーマリンクを用意しなければいけないということです。ユーザーが何をやり取りするかは、きちんと頭に入れておくべきです。

ユーザーが魅力的に感じる機能はシンプルにする

最近は特に機能が大量にあるサービスは嫌われる傾向があります。大量のウェブサービススマートフォンアプリが出ている中で、ユーザーが自分たちのサービスを利用してくれるのはほんの一瞬です。そこで魅力を伝える必要があります。

参入障壁は恐ろしいほどに下がっている

機能はシンプルにしなければいけなくなっている今、シンプルな機能 + コンテンツのシェアの徹底を行えば、サービスが成立する可能性があります。個人より大きな集団の場合、それを恐れて機能を複雑化して、ユーザーに受けないという悪循環が起こる可能性があります。そのため差別化が必要になります。

差別化は技術力ではカバーできない

ウェブサービスに限って言うと、クラウドサービスの低価格化やオープンソースの高機能によって、技術力で差別化はよっぽどのアドバンテージがない限り出来ないと思います。平凡なエンジニア100人が1人の天才エンジニアに勝てない可能性があります。1000万コストがかかったシステムが個人の片手間で作ったシステムに勝てない可能性もあります。

何で差別化するか

資金

大量にお金を投入すればするほど、差別化できるのは確かです。だけれども必ず成功する保証なんてものはどこにもありません。

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これも投入すればするほど、ユーザーがくるかもしれませんが、投入が終わった後に、どのような成果が待っているかはわかりません。

営業・契約

他者がすでに持っているコンテンツを契約によって自分たちが利用できるようにする、要は営業努力をするということです。グルーポンビジネスは結局ここの力で差がついたんだと思っています。

ハードウェア

ソフトウェアに比べて、ハードウェアを自分たちで用意するのは、差別化になると思います。ただし、ここもスマートフォンの進化によっては引きづりおろされる可能性があります。カーナビメーカーは、ハードウェアが作れますが、スマートフォンにGPS,ジャイロが入っているものが浸透してしまったために、差別化の壁を引きづりおろされつつあります。

デザイン

デザインは数値に落としにくいです。数値化されないものは過小評価されるため、理屈で強化するのは難しいです。ただし、本当に良い出来ならば、後から真似されます。小さい機能ですが、アプリのリストビューでよく使われているPull to Refreshは、そうだと思います。

お金にならないことをやる

明らかに儲からないことをやれば、後から追随してくるところもなくなります。ただし、本当に谷底に直行している可能性が高いので、そこを飛び越えた先に桃源郷があると妄信する勇気が必要になります。あと大人数を巻き込めないというデメリットもあります。

Content is king.

Content is king. なんて言葉があります。最近では任天堂の岩田社長の2011 Game Developers Conferenceの講演でも使われていた言葉です。最後はここが勝負になると思います。自分たちのサービスでは、どのようなコンテンツを生み出しているのか。その価値を最大化する方法は何か。コンテンツを消化する方法は何か。と、常に考えるべきです。

まとめ

ここに書いてあることは、すでに成功しているものから逆算して考えてみたものです。大きな未来の成功をつかみたいならば、別の道筋で考えなければいけません。