働き方の哲学
- 作者: 村山昇,若田紗希
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2018/03/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本は?
長き仕事人生に対して、様々な角度から見直しをして、健やかな「観」をつくるのがコンセプト。 章立てはこの6つ。
- 仕事・キャリアについて
- 主体性・成長について
- 知識・能力について
- 働く意味について
- 会社の中で働くことについて
- 心の健康について
それぞれのテーマに項目を2ページ、多くて4ページずつイラストでわかりやすく解説している。
感想
少しでも長く働いている人ならば、心当たりがありそうな項目が網羅されている。 しかも、対立構造を整理して説明されて、どちら側のスタンスに立たずに、 淡々とイラストでわかりやすく説明してくれているおかげで 自分の年齢くらいになったら共感してしまうページが多いのではないだろうか。
あとコラムも興味深いものが多い。 例えば、「個」と「プロジェクト」について触れているところがある。 (参考: 「雇用」の概念がなくなる!? 働き方の変化が企業や人事の在り方を変える(前編) - NEXT HR | HRプロ )
企業で人的資源管理システムを持ち、人材のマッチングや評価や報酬を管理しながら、 社外の人材タレントや社内の人材タレントと契約を行い、 プロジェクトとしての集合を作り、目標を達成したら解散をして、 それぞれの人がまた次のプロジェクトへ、と流動化していく。
そのために軸を持ちながらも、状況に合うように自己再編していくというしなやかさが、 これから必要というもの。
なんとなくこうなっていくという方向性は肌で感じつつも、 制度であったり、個人の生活であったり、安定を脅かすものはどうなっていくんだろうか。
たまに眺めて、頭の中で考えをこねるのに最適な一冊。